計装ケーブルとは!
「計装ケーブル」というからには、計装工事でよく使うのかというと、さほどでもない!
確かに、エンドユーザーによっては信号配線(主に4〜20mA信号や測温抵抗体)に
計装ケーブルを使用するように指定しているところもある!
しかしながら、現場をやっている立場からすると、それほどポピュラーでもない!
普通は「CVV」や「CVVS」を引くところをこのケーブルを布設することがある!
記号は「KPEV」や「KPEVS」と言うようだ!
「言うようだ」と言うのは、制御用ケーブルはJIS規格があり、
そこで呼び名も規定しているが、計装ケーブルは調べてみるとJISの規定は無い!
また呼び名もメーカーが違うと表現も違う場合がある!
どっかの計器メーカーのサイトには計装ケーブルのJIS規格として
「C3401」と記しているのを見かけたが、多分違うと思う!
C3401は制御用ケーブルの規格であって、計装ケーブルという名称はでてこない!
一般社団法人日本電線工業会という業界団体の規格に「JCS4364」というのがあり、
「弱電計装ケーブル」とある!
ただ記号は「JKEV]とか「JKEVS」と言うようだ!
このケーブルの特徴は中の電線が対撚りになっていること!
制御用ケーブルも撚ってはあるが、
そのピッチは非常に長いのでちょっと見ただけでは「撚り」は分らない!
計装ケーブルは外装被覆を剥くと、中の電線が短いピッチで撚りが掛けてある!
この「撚り」により、ノイズ等の外乱に強くなる!さらにシールド付だと、信頼性はより高くなる!
対撚りになっているので、心数を表現する時は「1対(1P)、2対(2P)、3対(3P)・・・・」と言う!
だから10Pなら心数で言うなら20心となる!
「P]は「Pair」のこと!他に心数を「1T、2T、3T・・・・」と表す計装ケーブルもある!
「T」は「Triple]のことで、電線が3本一組で撚ってある!
このケーブルは測温抵抗体の配線に使用される!「KTEV」とか「KTEVS]と表現する!
ケーブル仕様の表し方は、例えば「1.25sq-2p-KPEVS」と書く!
これは1.25スケア(断面積1.25mu)の2対のシールド付計装ケーブルを表す!
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