熱電対式温度計の配線に使用するケーブル!

補償導線とは!

補償導線とは熱電対式温度計に用いる専用ケーブル!

 

JIS C1610よると補償導線とは、「常温を含む相当な温度範囲で、
組み合わせて使用する熱電対とほぼ同一の熱起電力特性をもち、
熱電対と基準接点との間を接続し、
熱電対との接続部分(補償接点)と基準接点との温度差を補償するために
使用する一対の心線に絶縁を施したもの。」とある!

 

自分は工事屋だから理屈はあんまり分からないが、
熱電対の種類に適合した専用のケーブルすなわち補償導線を使用しなければならないということ!

 

熱電対は二種類の異なる金属の組み合わせなので、
補償導線の心線一対の各々も異なる金属で出来ている!

 

ケーブルのタイプを見分けるために補償導線の外側の被覆は色分けされている!
さらに接続部は極性(+-)があるのでそれに合わせて心線はプラスが赤、マイナスが白と決まっている!

 

念の為、手元の計装工事マニュアル(日本計装工業会:編集)をめくってみたところ、
「表面被覆の色別」と「極性の色別」は「区分1」と「区分2」に分れていて、
「区分2」は「将来廃止」とあるので、いずれは「区分1」だけになるようだ!

 

今のところ、現場ではまだ「区分2」が主流のような気がする。

 

ところで、熱電対とケーブルは材質を合わせて施工するが、途中の接続は一般の端子台や
圧着端子を使用する。

 

厳しい仕様の工事では、この端子台や圧着端子も材質を合わせる。
そのための商品も存在する。自分は過去に二度ほど経験がある。
多分、なにがしか測定誤差の原因になるのだろう。

 

 

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