プラント計装工事の現場施工の説明

計装とは!

計装とは、「計器類を装備する」という意味で、計器の「計」と装備の「装」の字を
組み合わせて作った単語です。

 

英語では「計器」を[ instrument ]、「計装」を[ instrumentation ]、
そして「計装工事」を[ instrumentation work ]と言うようです!

 

ちなみに、海外ジョブの経験はゼロ、横文字は苦手です!
ところで、以前は「計装工事」というと仕事の舞台は石油コンビナートばかりだと思って
いたのですが、最近は違うようです。

 

コンビナートの計装は「プラント計装」といい、それに対して「ビル計装」という言葉を
よく耳にするようになってきました!

 

以前のビルの設備といえば、多分「給排水」「照明・コンセント」「電話」「火報」ぐらい
だったと思うのですが、最近は「空調」「セキュリティ」「LAN」等が加わり、
さらにそれらが全体として関連しながらビル機能が維持されているようです!

 

確かにプラントとは違うけれど、ビルにも計装的な機器やシステムが増えてきています!
あと、あまり馴染みは無いのですが「船舶計装」というのもあります!

 

いずれにせよ、私はプラント計装の計装工事以外は分らないので、
このサイトは「プラント計装の施工」についての説明します!

 

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最近の計装工事!

最近のプラント計装工事の流れ(と言っても約30年位前からの流れですが)の大きな特徴は
二点有ると思います。

 

まず第一は「電気式計器の増加」です。

 

私が「駆け出し」だった1970年代後半の現場では、差圧も含め圧力伝送器といえば空気式が
全盛でした。うっすら記憶しているのは確か横河電機の13Aという伝送器を高い所まで頻繁に
持ち運んでいたことです。

 

銘板にはアメリカのFoxboro社のプレートが貼ってあったと思います。
かなり重量のある計器で、これを片手で持ってプラントの上の階までモンキーラダーを使って運ぶ
のですが、今そんなことをやって安全パトロールに見られたらエライことです。

 

左手で計器をぶら下げて、右手でラダーの横桟を握って昇って行くのですから完全に
「危険行為」です。
本来梯子を登る時は梯子の横桟を左右の手で交互に持ち替えながら登っていくわけです。

 

これを片手に物を持って、もう一方の手だけを使って梯子を登るのですから、
トンデモナイことです。
今となっては懐かしい重大「ヒヤリ行為」ですが・・・。絶対にやらないように!

 

この空気式伝送器は最近の新設工事ではまず見かけません。
定修時に既設計器の中に混ざって点検整備をしているのを時折見かける事があり、

 

注意深くプラント内を観察していると、まだ今でも使用されてはいるようですが数はかなり
減ってきています。いずれ近いうちに絶滅するでしょう。

 

第二はやはりコンピューターの普及です。
プラントでなくても、キョウビどこもかしこもコンピューターだらけです。

 

「ユビキタス社会」とか「IoT」とか言いますが、
プラントの制御ではかなり早い時期からコンピューターに信号を取り込んでいたと思います。

 

そして電気式計器とコンピューターが通信システムで繋がりネットワークを構成しているのが
今の計装システムです。

 

別に技術の進歩にイチャモン付ける気はありませんが、
コッチは建設業ですから、すなわち工事屋ですから、

 

技術の進歩もそれなりに大事ですが、喰ってくだけの仕事量が確保できるかが最重要問題です。
材料を買って、下請の作業員の仕事を段取り出来なければ「メシの食い上げ」です!

 

例えば、光ケーブルに付いて言えば、あの小指の太さにも満たない外径のケーブル1本のお陰で、
どれほどの仕事量が減ってしまったかと思うと、必ずしも「虹色の未来」は見えてこないです!

 

マァ、愚痴っても仕方ないですが・・・・というバックグラウンドで、
このサイトでは最近の計装工事の施工について、出来るだけ現場に近い視点で説明を試みています!

 

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計装工事の中身!

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